液体ミルクが解禁!安全に使える?メリットやデメリットは?
この春、ついに日本でも乳児用液体ミルクが解禁されました!全国ニュースでも広く報道されていましたね。ご存知の方も多いことと思います。
それまで、国内では明確な基準がなかったため液体ミルクは製造販売されていませんでした。それが、このほど基準が示され解禁の運びとなりました!
でも、今までメジャーだった粉ミルクを見慣れている方にとっては「液体ミルクってどうなの?」、って興味深くもあり不安もあり・・・。
そこで、今回は液体ミルクが解禁されて、便利になることや知っておきたいことなどについてご紹介いたします♪
液体ミルクが解禁!便利になる?
現在国内で販売されている液体ミルクは、紙パックタイプやペットボトルタイプ、缶入りなどがあります。
使い方は実に簡単♪
- 開封する。
- 吸い口を付ける、または哺乳瓶にうつして飲ませる。
なんとも手間いらず♪粉ミルクだと、まず哺乳瓶を殺菌しておいて、お湯を沸かして、ミルクを溶かして人肌に冷まして…。大違いです!
昼も夜も赤ちゃんのお世話や家事に追われるママにとって、これほど便利なものはありませんよね。外出時でも、お湯や哺乳瓶を持ち歩かなくていいので荷物も減ります。
さらに、ふだん育児に慣れていなくても簡単なので、誰でも育児に参加しやすくなります。ワンオペ育児が話題になっていますが、少しでも助けてもらえたらどんなに嬉しいことか。
みんなでできることをすれば、孤立や育児ノイローゼなど悲劇も防げるかもしれない。大げさかもしれないけど、筆者はそうも思います。
きっかけは被災地への応援だった!液体ミルクの必要性
液体ミルクは忙しいママを助ける強いミカタでもありますが、解禁への道を開いたのは被災地からの声でした。
大きな災害に見舞われ、被災地は厳しい物資不足に陥り、応援物資が届けられる中、子育て世帯を助けたのは海外からの液体ミルクでした。
災害対策に役立つポイント
- 水不要
- 燃料不要
- 食器不要
- 常温で長期保存可能
開封前では、常温で半年間ほど保存できます。災害用備蓄としても保存できますね。これほど役立つ液体ミルクが、なぜ国内にないのかたくさんの声が上がったのです。
日本では法律上の規定がなかったため、液体ミルクを製造・販売することができなかった。
戦後まもなく制定された乳製品の成分や製造基準を定める省令には、「乳幼児の食品を粉乳とする」と記載され、粉ミルクに限定されたままだったのです。
被災地での利便性が注目を集め、液体ミルクの必要性を訴える声が高まった結果、2018年ついに乳児用液体ミルクの規格基準が定められました。
そして、2019年3月に国内メーカーによる液体ミルクの販売へとつながりました。
液体ミルクは安全に使える?デメリットや注意点は?
液体ミルクは、使用する水から、製造ラインまですべて無菌状態で行われます。そのため、開封するまで非常に衛生的に保たれます。その点、粉ミルクは使う水によって、衛生面は異なってきます。
誰が使っても同じように衛生的にミルクを飲ませることができますから、安全性はかなり高いです。国内製品はもちろん海外製も、安全基準を満たしたものであれば安心してお使いいただけます。
個人輸入は検査基準に合格しているか確認を。
店頭やネットでかなり流通していますが、中には個人輸入される場合もあるかと思います。その場合は、輸入検査を通した製品かどうかを十分確認しましょう。
デメリットといえば、液体ミルクの方が粉ミルクよりも製造・流通コストがかかることです。少子高齢化がどんどん進む中、液体ミルクのニーズが今後どのくらい伸びるかがポイントになりそうです。
液体ミルクを使う時に気を付けたいポイント
- お子さんが飲むかどうか?
- そのままで電子レンジはNG
- 水などを混ぜない
たくさんの液体ミルクが出回っていますので、ふだんお使いになる場合は、お子さんが嫌がらずに飲めるものを選びたいですね。基本的に常温で飲めますが、季節によっては温度調整も必要かも。
夏は暑いので冷暗所で保管し、冬は常温で冷たすぎれば少し温めて飲ませてあげましょう。ただ、容器が電子レンジ対応でない場合が多いので、別の容器に移し替えてから加熱しましょう。
液体ミルクはそのままの状態で、人間の赤ちゃんに必要な栄養成分を補給できるように作られているので、水などを混ぜる必要はありません。
また、原材料に乳成分を含むものが多いので、アレルギーのある場合はかかりつけ医や専門の方にご相談ください。ついに解禁された液体ミルク、子育て中のみんなを応援してくれますように!
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