フラッシュカードのメリット・デメリットは?子どもの脳の発達には何が大切?
子育て中は、教育についての情報にも接する機会も多いですよね。早期教育を勧められたり、案内を目にすることも多いのではないでしょうか。
うちも我が子が2歳頃、幼児教室の体験に行きました。そこで説明を受けた時に「IQが上がって天才になれる」という言葉がとても印象に残っています。
体験中にフラッシュカードを使った取り組みもありました。初めての我が子はポカンとしていましたが、 既に通っている子は猛スピードで答えていて驚きました。
とても興味深かったのと同時に、デメリットはないかなと気になりました。
そこで今回は、フラッシュカードのメリット・デメリットにはどんなことがあるのか、子どもの成長に活かすにはどうすればよいのかについてご紹介いたします。
フラッシュカードのメリットは?
フラッシュカードは早期教育で用いられることの多い教材です。イラストや記号、写真、ドットなどがかかれているカードを次々と見せて、記憶させていきます。
フラッシュカードのメリットとは…右脳を活性化し、発達をうながす。
脳は右脳と左脳で働きが違っていて、それぞれ特徴があります。
左脳:論理、理屈、デジタル分野を分野をつかさどる
3歳くらいまでは右脳優位であり、脳の発達も著しい時期です。この時期に右脳を活性化することで、その後の脳の発達が進みやすいとされます。
ある研究結果では、5歳でIQ120以上になると10歳まで脳は大きく発達しながら成長し、IQ100未満だと9歳以前で脳の発達はだんだん鈍くなると発表されました。
未発達なうちにトレーニングすると、学習能力を伸ばす効果が期待できるのですね。
フラッシュカードのデメリットとは?
フラッシュカードの使い方のポイントとして、1枚1秒以下という高速かつテンポの良いリズムで次々と見せますが、左脳は反応できない状態なんです。
右脳は高速で大量の情報に反応して動き出しますが、左脳が反応しないということは理性が働かず、いわゆる思考停止に近いかもしれません。
使い方を誤ると弊害がでる?
一般的に1回10枚まで、1日5分程度という目安がありますが、やりすぎると次のような弊害が指摘されています。
- 集中力、持久力がない
- 自主性がない
- 活力がない
- 話し方に感情が感じられない
適切にフラッシュカードを使うことが大切なようですね。
フラッシュカードはどう使えばいい?
デメリットを起こさず、メリットを得るには、どんな事に気をつければよいでしょうか。
やりすぎない!大人の競争材料にしない!
大人から見るともっといけるんじゃないかと感じますし、「もっとやりたい」とせがむ子もいるようです。ただ、これはいつまでも続くとは限りません。
というのも、子どもは全く知らないもの、すでに知っていることには興味を示さなくなるからです。慣れすぎて飽きてつまらなくなります。
情報の洪水で思考停止の恐れも。
大量の情報を浴びて左脳の反応が抑えられてしまい、思考が働かなくなると精神面での成長が妨げられます。
遊びの時間も大切に。
本来子どもたちは興味の赴くままに遊びの幅を広げて、感じたことを生きた記憶として身につけます。自発的な遊びや子ども同士の集団遊びの機会も必要です。
フラッシュカードの効果を引き出すためには?
敏感な幼児期の脳に働きかけるのですから、正しく使える技術が必要です。幼児教室や保育園の先生方は十分訓練をされています。
カードを見せるテンポや枚数はもちろん、ドッツが欠けるなどカードが指で隠れないように持ち方も重要です。合わせて、環境作りも重要で気を反らせるものがないか注意します。
また、成長や習熟度に合わせてカードを新しく変える必要も出てきます。
DVDやアプリなどもある♪
紙媒体だけでなく、特別な技術がなくても使えるような媒体も色々と販売されています。子どもたちが楽しめるように工夫されているので、便利ですね。
見せすぎによるブルーライトや依存に注意!
フラッシュカードに限ったことではありませんが、目や脳に強い刺激を与え続けることになるので、時間を決めて上手に使いたいですね。
IQ高い子の特徴…前頭前野や運動前野が大きく発達しながら成長する
なぜ早期教育なのか?それは、子どもの将来をよりよいものにという願いがあるからではないでしょうか。
それには学習能力も身につけ、学びを楽しめると意欲的に取り組めますよね。知的好奇心が刺激されて、それが脳に快感を与えます。
一度覚えた快感は好奇心を突き動かし、そして、その喜びや興奮を伝えたくなり、コミュニケーション能力を高めていきます。そんな生き生きとした姿をみたいですね!
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