妊娠初期に卵巣が腫れる原因は?無事出産できる?

「赤ちゃんができた!」と喜んでいたのも束の間、病院の先生に、「卵巣に腫れがあります」なんて診断されてしまったら、びっくりして不安になってしまいますよね。

妊娠中は、様々なトラブルが起こりやすいといいますが、妊娠初期に、卵巣が腫れてしまうことは、実はけっこうよくあるケースのようです。

妊婦

私が娘を連れて子育て支援センターに行ったとき、ママさん同士で、妊娠中はどんな様子だった?という話になったことがあります。

「切迫流産になった」「つわりがひどく入院した」など、意外にトラブルを抱えていたママさんが多かったのですが、その中に、「卵巣が腫れていた」というママさんもいました。

その場には、せいぜい5~6人くらいしかいなかったのに、こんなにトラブルを抱えていたママさんがいたのか・・・とびっくりした記憶があります。

でも、卵巣が腫れているなんて・・・このまま無事に出産できるのかな、手術なんてことになったらどうしよう、など、不安ばかりが大きくなってしまいますよね。

妊娠初期に、卵巣が腫れる原因はなんでしょうか?腫れがあっても無事出産できるのでしょうか。

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卵巣が腫れる原因は?

卵巣が腫れる原因はいくつかありますが、妊娠初期の卵巣の腫れの原因は、大きく分けるとこの2つです。

  •  1. ルテインのう胞の場合

妊娠初期に卵巣が腫れる原因は、ホルモンの影響であることが多いです。

妊娠初期などに、胎盤をつくる組織から、卵巣につくられた「黄体」を刺激するHCGというホルモンが分泌されます。

黄体は妊娠出産にかかせないホルモンを分泌します。特に、胎盤がつくられる妊娠12~16週ごろまでは、受精卵が育つために、黄体の機能維持が必要不可欠です。

そのため、HCGというホルモンが、妊娠初期に黄体へ過剰な刺激を!それが原因で卵巣が腫大することがあるのです。この卵巣の腫れのことを、「ルテインのう胞」と呼びます。

この場合、たいていは一時的なもので、あまり心配なく、妊娠12~14週ごろまで経過を観察することが多いです。

しかし、腫れが5cm未満になれば、基本そのまま経過観察で大丈夫ですが、5cm以上の場合は、妊娠中や分娩中にトラブルが起きる可能性もあります。

  •  2. 卵巣のう腫の場合

腫瘍ができているために、卵巣が腫れてしまっている状態です。卵巣が、水がたまった袋のように腫れているものを「のう腫」と言います。

この場合は、妊娠によって卵巣が腫れるというよりも、以前からの腫れが妊娠のための受診によって発見された、というケースが多いです。

卵巣のう腫は、ほとんどは良性!しかし、ごくまれに悪性の場合もあります。

良性か悪性か、腫瘍の中身が何か、などによって治療法も様々ですが、基本的に、自然によくなることはありません。

薬での治療や、のう腫の大きさによっては手術になることも!多くの病院では、5cmをこえているかどうかが手術の目安になります。

  • 卵巣のう腫があると黄体機能不全に??

妊娠出産にかかせない黄体ですが、黄体がきちんと機能しなくなるのが黄体機能不全です。生理不順、不正出血、不妊症や妊娠維持に影響したり。

どちらかというと妊活中など妊娠前にこの言葉を聞くことが多いですが、妊娠5ヶ月ごろに、黄体機能不全のきざしがあると言われた友人がいます。

友人には妊娠初期から卵巣のう腫があり、妊娠5ヶ月のころも腫れが5cm以上ある状態でした。黄体機能不全=卵巣のう腫なのでしょうか??

私が調べたところ、黄体機能不全の原因が、卵巣のう腫とは断言できませんが、卵巣のう腫の影響で、卵巣の働きがわるくなり黄体機能不全になることも。

友人の場合は、特に赤ちゃんの成長に問題はなく、その後無事出産していました。

では、卵巣が腫れている場合の、治療法を詳しくみていきましょう。

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卵巣の腫れの治療法は?

  •  1. ルテインのう胞の場合

妊娠時のホルモンの影響による腫れの場合は、妊娠が安定していくにつれて、腫れが治まることが多いです。大体1~2週間、腫れが酷い場合でも、安定期頃には引いていきます。

特に積極的な治療を行うわけではなく、経過観察の様子見の場合がほとんど。

しかし、小さくなっても5cmより大きい場合は、妊娠中に卵巣がねじる「茎捻転」が起きたり、妊娠中や分娩時に破裂することも!

また分娩の妨げになったり、あとでいろいろ問題が起きることもあるので、手術が必要になることもあります。

状況によっては、腫れが大きくても妊娠中に手術は必要ないと判断されることもあり、そのまま出産を迎える妊婦さんもいます。

信頼できるお医者さんとよくよく相談して、今後の方針を決めましょう。

  •  2. 卵巣のう腫の場合

腫瘍ができているために腫れている場合も、すぐに手術しないと!というわけではなく、特に腹痛や出血といった症状もなく、腫瘍も小さければ、まずは様子見となります。

定期的に様子を見つつ、大きさが大きくなってきていたり、悪性の可能性があったりする場合などに、手術を勧められることが多いです。

妊娠10~12週までは赤ちゃんの器官形成期なので、手術の時に使う麻酔薬などの影響を考えて、一般的には、手術は最低でも妊娠12週まではひかえます。

胎盤がつくられ、子宮がそれほど大きくない、妊娠14~16週前後に手術をすることが多いです。

卵巣が腫れていても無事出産できる?

卵巣が腫れていても、出産できます。

卵巣の腫れが小さく、妊娠や出産の妨げにならなければ、そのまま出産になります。妊娠中に手術をする場合でも、赤ちゃんに影響はなく、無事出産することができます。

手術

私が子育て支援センターで出会った、妊娠中に卵巣が腫れていたというママさんは、結局、妊娠中に手術を!!

手術をする」と決まったときは、手術は怖いし、赤ちゃんは心配だし、不安でいっぱいで、押しつぶされそうだったと話していました。

何か自分が悪いことしちゃったのか、あの時のあれがダメだったのか、など、自分を責めてしまったと。しかし、結果的には元気な赤ちゃんを無事出産

壮絶な体験だったけれど、今となれば話のネタ程度のことだし、何より子供に会うことができてよかった、と、そのママさんは笑っていました。母は強しですね。

妊娠中はただでさえ不安なことも多いのに、卵巣が腫れていると言われると、不安も倍増するし、お腹の赤ちゃんが本当に心配ですよね。

しかし、あまり心配し過ぎて、ママの心が不安定だと、むしろそちらの方が、赤ちゃんに悪影響の場合もあります。

ここは、お医者さんと赤ちゃんを信じて、出産まで穏やかな気持ちで過ごしていけるといいですね。

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