妊婦さんがお寿司で食べていいネタを知りたい!食中毒や水銀などのリスクは?
妊娠すると体の変化をたくさん感じますよね。中でも食事面での変化は大きい!つわりが始まると、ますます食べられるものが限られてくる方も多いですよね。
私も、妊娠中には食べ物には悩みました~。周りの方も「どんなものが食べられるの?」って、よく気遣ってくださいました。
「生もの、食べないほうがいい?」んー、これ悩みました。お寿司やお刺身大好きだけど、妊娠してる間は食べないっていうお友達もいるし。
そこで今回は、妊婦さんでもお寿司で食べていいネタはあるのか、どんなことに注意すればいいかについてご紹介いたします♪
妊娠中生ものはダメ?
妊娠中は生ものを控えようというのには、理由があります。妊娠中は、免疫力低下などで体が敏感な状態です。生の魚には、食中毒菌やウィルスが付着していることがあるので注意が必要なんです。
- 腸炎ビブリオ
- 腸管出血性大腸菌(O-157、O-111など)
- 黄色ブドウ球菌
- ノロウィルス
ノロウィルスは特にカキなどの二枚貝に多いです。
その他、サルモネラ菌やカンピロバクター、肝炎ウィルス等があります。生イカは、リステリア菌という流産や死産のリスクがある菌が心配されます。
ふだん何気なく食べている魚介類には、色々リスクがあったんですね~!
妊娠中に食中毒にかかると困るわけ
食中毒にかかると、激しい腹痛・下痢・嘔吐などのツライ症状におそわれ、非常に体に負担をかけます。通常なら抗生剤などで治療できますが、妊娠中は強い薬は使えません。
治療が十分受けれず、食中毒を乗り越えるのはとても大変。下痢嘔吐が続くと母体が脱水を起こして、羊水にも影響が出かねません。食中毒にならないにこしたことはないですよね。
新鮮なネタを食べよう
食中毒は鮮度が落ちると起きやすいので、信頼できるお店で新鮮なネタを食べたり、持ち帰り寿司は保冷剤でしっかり保冷しましょう。また、ガリやワサビを一緒に食べると、殺菌作用もあります。
水銀含有量に注意しよう!胎児の発育のために
魚は食物連鎖の中で生きていて、この食物連鎖の上位にあたる魚は、食べた魚のもっている物質を蓄積していきます。水銀は取り込まれるとすぐには排出できない物質なので、蓄積されやすいです。
水銀は胎盤を通して胎児に摂取され、発育に少なからず影響がでるとされています。では、どんな魚に注意すればいいでしょうか?
妊娠中注意したい魚と妊娠中の目安量
- バンドウイルカ、ゴビレゴンドウ
寿司ネタでは見かけませんが、水銀含有量が特に多いので避けましょう。 - クロマグロ(本マグロ)、メバチマグロ、キンメダイ、ツチクジラ、メカジキ、エッチュウバイガイ、マッコウクジラ
1週間に80g(お寿司だと4~5貫くらい)が目安。 - ミナミマグロ、キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ヨシキリザメ、イシイルカ
1週間に160g(お寿司だと8~10貫くらい)が目安。
胎児の成長を妨げることのないよう、目安量を心掛けて食べたいですね♪
寄生虫や仮性アレルギーやビタミンA過剰も知っておこう!
食中毒や水銀のリスクの他にも、いくつか注意したい点があるのでご紹介しますね♪
寄生虫
アニサキスは、イワ・サバ・サンマ・カツオ・サケ・アジなどの内臓に寄生し、鮮度が落ちると内臓から筋肉へ移動します。加熱・冷凍不十分だと、生きたまま食べてしまい、胃や腸を突き破り、激しい腹痛を起こします。
ヒスタミン中毒
サバやカジキマグロ、ブリ、マグロ、サンマ、イワシなど青魚や赤身魚には、ヒスチジンというアミノ酸が多く含まれており、鮮度が落ちるとヒスタミンに変化します。
ヒスタミンを摂取すると体の防御反応が働き、発赤やかゆみ、発熱、頭痛などのアレルギーのような症状が出ます。新鮮なうちに食べることが予防策です。
ビタミンA過剰
ウナギは成長に必要なビタミンA(レチノール)が豊富。レチノール自体決して危険ではありませんが、妊娠初期に摂りすぎは、催奇形性や先天性異常の原因になるので注意しましょう。
妊娠中食べて安心なお寿司は?
注意点をご紹介してきましたが、基本は新鮮なうちに食べて、食べすぎないようにする、というポイントを守れば大丈夫です。ここで、妊娠中でも安心して食べられるお寿司をご紹介しますね。
- サラダ巻き、お新香巻き、かっぱ巻きなどの巻き寿司
→生ものがないので安心 - キハダマグロ、ビンナガマグロ、メジマグロ、ツナ缶、タイ、エンガワ(カレイ)、加熱したエビ・カニ
→有害物質はあまり心配ありませんが、新鮮なものを。 - 生ものをのせていないちらし寿司
妊婦の皆さま、元気で順調な妊娠ライフを送れることが何より大切です♪あまり神経質になりすぎないで、まめ知識としてお役に立てるとうれしいです!
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