葉酸は妊娠中いつまで摂るといいの?胎児の正常な発育と母体の健康を守ろう!

妊娠中、順調な胎児の成長を誰もが願っていますよね。すくすく育っていくのが何よりうれしいことです。そのために必要なのは、やっぱり栄養!

妊娠中、特に必要とされる栄養素には、鉄分、カルシウム、ビタミンなど色々ありますが、葉酸もそのひとつです。サプリメントもたくさん出ています。

葉酸は特に、妊娠初期に必要とされています。妊娠が分かって、自主的にサプリを飲み始める方も多いかと思いますが、いつまで葉酸をたくさん摂ればいいのかな?気になりますよね。

そこで今回は、葉酸は妊娠中いつまで積極的に摂るといいのか、体にどんな影響があるのかについてご紹介いたします!

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妊娠中葉酸はいつまで摂るといいの?

葉酸は、妊娠初期にしっかり摂るとよいとされています。

葉酸が必要な時期・・・妊娠1か月前~妊娠3か月目

妊娠2か月目(7~14週)に、胎児の脳や脊髄の神経細胞の8割が作られますが、これらの形成に葉酸が必要になります。

なぜ、葉酸の必要な時期に幅があるか?それは、摂取してから働きだすまでに1か月ほどかかるためです。

葉酸の働き

  • DNAを含む核酸の合成
  • 造血作用
  • 細胞分裂や増殖を促す

DNAには大切な遺伝子情報があり、胎児へ正確に伝えなければなりません。なぜなら、胎児は受胎直後から活発に細胞分裂を繰り返し、新しい細胞を作り続けるからです。

葉酸は、このDNAの遺伝子情報を正確に伝えるのを助けています。もしも、葉酸が不足すると、正しく遺伝子情報が伝わらず、正常な胎児の成長の妨げとなる恐れがあります。

妊娠後期の葉酸過剰は、子供の喘息発症リスクが高まる

関連性がないという説もありますが、一説には妊娠後期(30~34週)に1日1000μg以上摂り続けると、4歳未満で喘息発症するリスクが1.26倍とされています。

葉酸って1日どれくらい摂ればいいの?

葉酸は、水溶性ビタミンの1種です。現在の日本人の食生活では不足しがちなので、やはり積極的に摂るよう心がけたい栄養です。

葉酸の1日の摂取基準

  • 妊娠前 240μg
  • 妊娠期 480μg(妊娠前の+240μg)
  • 授乳期 340μg(妊娠前の+100μg)

妊娠期と授乳期には、より多くの葉酸が必要なんですね。では、どうやって葉酸の摂取量を増やせばいいでしょうか?

チェック!葉酸を多く含む食品(可食部100gあたり)

  • 鶏レバー 1300μg
  • 枝豆 260μg
  • モロヘイヤ 250μg
  • ほうれん草 210μg
  • アスパラ 180μg
  • そら豆 120μg
  • 納豆 120μg
  • ブロッコリー 120μg

このように、緑黄色野菜や果物などふだんよく食べる食品に含まれていますね。1日3食、ご飯とおかずをの組合せを心がけるだけでも、葉酸はコツコツ摂取できます。

葉酸は、加熱したり、ゆでたり水にさらしたりすると流出しやすい性質がありますが、それでも半分は残ります。毎日こまめに食べることで葉酸不足は十分予防できます。

ですが、妊娠初期はつわりで食欲がなくなる場合も多いです。食事だけで充足させるのは難しいかもしれません。そんな時は、サプリメントも活用しましょう♪

サプリメントなら効率よく葉酸を摂取できるので、食欲のない時、確実に摂取したい時にはおススメです。ただし、摂り過ぎると発熱やじんましんなどを起こす恐れがあるのでご注意くださいね。

チェック!葉酸の1日摂取上限

  • 12~20歳女性 900μg
  • 30~69歳女性 1000μg

(過剰過敏症は1000μg~10000μgで起こりやすい)

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葉酸不足はどんなリスクがあるの?

胎児の発育に欠かせない葉酸。ところで、不足するとどうなるのでしょうか?

一般的な葉酸の欠乏症
・・・貧血、肌荒れ、口内炎、疲れやすい

葉酸が不足すると赤血球を新しく作れなくなったり、皮膚や粘膜の形成が進まなかったりという影響が出てきます。母体にとっても葉酸は大切です。

胎児への葉酸不足の影響は?
・・・神経管閉鎖障害のリスクが高まる

胎児の場合、葉酸不足で神経管閉鎖障害という先天異常が起こりやすいとされています。

神経管閉鎖とは?
本来、脊髄は脊椎の管の中に存在するものですが、発育の過程で脊椎が閉じないために、脊髄が脊椎の外へ出てしまう状態。

障害が生じる位置によって、二分脊椎や無脳症などがあります。いずれも、症状の軽いものから重いものまであり、正常な妊娠・出産が進まなかったり、生後障害が残るケースもあります。

葉酸は、ママの健康と、赤ちゃんが正常に発育するための助けとなる栄養です。特に、胎盤の土台作りや胎児の重要な器官作りに非常に大切な役割を果たします。

これから育つ赤ちゃんの土台をしっかり作るために、妊娠初期には積極的に葉酸を摂り、中期以降は健康維持のためにも不足に気を付けながら摂取してきましょう♪

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