ほうれん草のシュウ酸は妊婦によくない?胎児への影響や食べ方のポイントは?

妊娠中は栄養バランスも気になりますよね。特にお腹の赤ちゃんのために良いものを摂りたいなぁって、色々調べてしまいます。

ほうれん草は妊娠中に推奨される葉酸が豊富な食品のひとつで、妊婦さんにもおススメの食品です。葉酸は、貧血予防になる他、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを抑えるためにも良いとされています。

ですが、ほうれん草にはシュウ酸という成分も含まれていて、これはカルシウムの吸収を阻害したり、結石の原因になったりというあまりうれしくない作用もあります。

そこで今回は、ほうれん草のシュウ酸は妊婦に良くないのか、どんな影響があるのかについてご紹介いたします。

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ほうれん草のシュウ酸は妊婦に良くない?

ほうれん草には、栄養豊富な緑黄色野菜です。健康な生活に欠かせないビタミン・ミネラルなどがたっぷり含まれています。

ほうれん草の栄養

  • β-カロテン
  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • 鉄分
  • カルシウム
  • 葉酸
  • 食物繊維

特に葉酸は、妊娠中大切な栄養素です。妊婦さんの場合、葉酸は1日480μgが目安量です。これをほうれん草で摂取するとなると、2束ほど食べることになります。

ここで気になるのが、シュウ酸のこと。ほうれん草にはシュウ酸も多く含まれています。

シュウ酸とは?
・・・えぐ味やアクのもとになる物質
タケノコやわらびなどの他の野菜にも含まれる

シュウ酸は、それ自体胎児に影響を及ぼすものではありませんが、カルシウムと結合しやすい性質から妊婦さんにとっては摂り過ぎに注意したい成分でもあります。

シュウ酸による影響

  • カルシウムの吸収を妨げる
  • 結石の原因になる

妊娠中はカルシウムも必要ですし、結石が詰まって痛みが出始めると辛いので、予防は必要です。

シュウ酸は避けるべき?ほうれん草はどのくらい食べてもいいの?

葉酸などの栄養は摂りたいけど、結石やカルシウム吸収のことを考えると心配で、ほうれん草をどのくらい食べればいいのか気になりますよね。

実は、結石などの影響を及ぼすとなるとほうれん草をかなり大量に摂取しなければならないんです。ですので、ふつうの食事でおかずとして食べる分には、全く心配はいりません。

一般に、1日の野菜の目標量は350gです。見た目でわかりやすく表現すると、両手の平に山盛り1杯分となります。もちろん1日にほうれん草だけを食べるよりも、数種合わせて350g摂る方がいいです。

一般的なほうれん草の使用量なら問題なし

ほうれん草ばかり集中して摂り続けたり、相当大量のほうれん草を一度に摂取しない限りは、シュウ酸による健康への影響は出ません。何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しということですね。

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こうすると減らせる♪ほうれん草のシュウ酸

大丈夫といっても、やはりリスクは減らしたいですよね。妊娠中、できるだけ安定した生活を送って、お腹の赤ちゃんを元気に成長させてあげたいです。

そこで、調理するときにシュウ酸を減らすためにひと工夫するのもいいですよね。

シュウ酸を減らす工夫

  • たっぷりのお湯でゆでる
  • 水にさらす

シュウ酸は水溶性の物質なので、ゆで汁に溶けだしていきます。ですので、お湯でゆでるとシュウ酸を減らすことができます。また、水にさらすことでもシュウ酸を減らせます。

栄養を無駄なく摂取するために、蒸し料理やレンジ加熱もいいですね。ほうれん草もレンジ加熱でお料理される方も多いと思います。レンジの後に、さっと水にさらすとシュウ酸を減らせます。

ただ、ビタミン類にも水溶性のものは多いので、ゆですぎたり、長時間水にさらすと栄養が逃げてしまうので、ゆで時間は短く、水さらしの時間も短めにする方が良いですよ~。

カルシウム豊富な食べ物と組み合わせるのも良い!

ほうれん草のおひたしに、ちりめんじゃこやかつお節などカルシウム豊富な食品とくみあわせると、それらのカルシウムとシュウ酸とが結合して、そのまま体内で移動して排泄されます。

そのため、体内のカルシウムが失われるのを防いでくれますし、食べる時にもえぐみが感じられにくくおいしくなります♪一度食べ比べてみるのも面白いですね。

サラダほうれん草を食べる

サラダほうれん草はシュウ酸を含まないように品種改良されています。ですので、ゆでる必要なく、生で食べられるので妊婦さんにもおススメです!

葉酸豊富なほうれん草、妊娠中もしっかり摂りたいですよね。ご紹介した通り、シュウ酸は含むものの一般的な食べ方であれば特に母体にもお腹の赤ちゃんにも影響はほとんどありません。

毎日の食生活に上手に取り入れて、順調な妊娠生活を送ってくださいね♪

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