小学校で学区外に通うデメリットは?メリットや確認しておくと良いポイントはどんな事?
どこの小学校に通うのか、これは住んでいる地域によって学区が定められています。地理的な条件だけでなく、通学路の安全性なども考慮された区分けです。
たいていは学区内の小学校に通うことになりますが、あまり条件が良くない場合もあります。学区外の小学校の方が近かったり、学区内で通学するのが難しいなど様々な事情があるからです。
以前から学区外への通学は、事前に相談すると認められてきましたが、最近増える傾向にあります。なぜ増えているのでしょうか?
そこで今回は、小学校の学区外通学のデメリットはあるか、逆にメリットや確認するとよい点など調べましたのでご紹介いたします。
小学校の学区外への通学のデメリットにはどんなことがあるの?
学区とは、通学区域、校区、とも呼ばれ、居住町名、番地によって決められた学校の通学区域です。これは、人口や世帯数の変化などに合わせて、変更されてきているのです。
必ず学区内に通学しなければならないというのではなく、学区外への通学も認められています。どんな時に学区外を選ぶ方が多いのでしょうか?
保護者の勤務や健康状態など様々な理由によって、自宅からではなく祖父母や親せきの家から通学しなければならない場合もあります。
また、学区外の方が自宅から近いという場合もあります。実は私の小学校時代がまさにこれで、隣町の小学校の方が近かったのです。
ただ、幼稚園からのお友達が学区内の小学校へ通うので、遠かったけど学区内の小学校へ通い続けました。
というような感じで、学区外への通学はデメリットもあります。
- 通学路が違うので安全面で差が出やすい。
- 放課後に学区外の友達に遊びに行きにくい
- 通学時間がかかると、宿題や習い事の時間も少なくなる。
- 学校は選べても先生は選べない。
安全面での心配は、通学ルートに交通量の多い道路があったり、登下校の見守り当番がいないルートを通らなければいけないなどがあります。
学校生活は校内だけではなく、休日や放課後に友達と過ごす校外での時間も楽しいですが、学区外へ子どもだけで行き来しないよう指導されることが多いです。
先生や学校との相性が合わず、途中から学区外の小学校へ転校する事例もありますが、転校先での先生との相性がどうかは通ってみないと分からないという点もあります。
学区外の通学については、そういったデメリットも理解した上で検討してみましょう。
学区外通学のメリットは?確認しておきたいポイントとは?
では、メリットは何でしょうか?
- 学区内の方が遠い場合は通学の負担が軽い
- 家庭の事情等で親せき宅から通学することが許される
- 学校との相性が良いところを探せる
学区外通学を決めるにあたって、どんなことを確認しておくとよいでしょうか?
通学ルートや距離、安全面を確認しておこう!
学区内の通学路は、子どもたちが徒歩で通うことを想定して、安全で無理のない距離で決められています。学区外の場合は、同じように徒歩で安全に通えるルートがあるか確認しておきたいですね。
放課後の生活もイメージしておこう!
先に触れましたが、放課後に友達と遊んだり、習い事で一緒に頑張ったりすることも楽しいです。学区外に通学する場合、それが難しくなることがあります。
必要に応じて、お子さんとも話しておくと本人も心づもりができるのでよいと思います。
学区外通学の手続きはどうすればいい?
いよいよ学区外へ通学することを決めたら、どうすればよいのでしょうか?
申請などの手続きは自治体によって異なる。
学区外通学への対応を柔軟にするため、学区選択制を導入している市町村も増えています。
学区選択制とは?
あらかじめ教育委員会から、保護者の意見を確認し、それに応じた学校が指定されるという制度です。選択の仕方は、自治体により様々です。
- 自由選択性:市町村内のすべての学校から、希望の学校を選ぶ。
- ブロック選択制:市町村で分けたブロックの中で学校を選ぶ。
- 隣接区域選択制:隣合う学区間で希望の学校を選ぶ。
- 特定地域選択制:特定の地域に居住している場合のみ、市町村内で希望の学校を選ぶ。
- ・特認校制:特定の学校を、市町村内のどこからでも通学可能とする。
地域の状況によって、選択制のあり方はこの限りではありません。希望や条件を伝えて、相談してみましょう。
引っ越しするとき転校を避けたい場合も相談しよう!
住民票を移す際に、「転入学通知書」が発行されますが、教育委員会に申立書を提出するか、学校の管轄部署に書類を提出すると、同じ学校に通える場合があります。
家庭や保護者の事情だけではなく、いじめや不登校などを理由に学区内への通学が難しくなるケースも増えています。
子どもたちにとって学校生活での経験は、成長する上で大切な礎となりますし、形にこだわらずそのチャンスは等しく与えられるものであってほしいと思います。
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